それは突然のお尋ねでした。
「山田風太郎氏という今は亡き作家の方が書いた
昭和20年の日記を漫画にしています。
その日記に羽前大山の親戚の家に一瞬疎開して、
湯野浜温泉のいさごやに泊まったという記録があって、
もし戦前のいさごやの写真などがあれば参考にしたいのですが」という
週刊漫画誌モーニング編集部さんからのメールでした。
何故今、昭和20年? 何故湯野浜??
たくさんの疑問がありつつも
これも何かのご縁と、
古いアルバムを繙いてみました。
意外に年号や、建物などがハッキリと
わかる写真というのは結構なくて
かなり苦戦しました。
唯一昭和20年と書かれていた写真は、
玄関前で撮った学童疎開の方たちと思われる
集合写真でした。
湯野浜の歴史の記述には、
「昭和20年 戦災による疎開者が114世帯710名に達し
この年湯野浜の人口は史上最高」とありました。
ご興味のある方はぜひ。